2026-05-29
非切開目つき矯正の糸除去(feat. 多結節法の糸除去)
非切開目つき矯正後の違和感や引きつれを解消するための糸除去手術について。多結節法で埋没された糸を精密に探し出し、除去した症例を詳しく解説します。

非切開目つき矯正の糸除去
5ヶ月ぶりの投稿になります。
これまで海外学会での発表や準備など、非常に多くのことが重なり、ブログの管理が全くできていませんでした。
その間に経験した多くの症例を、少しずつアップしていこうと思います。
論文の執筆、学会発表の準備、そして今回は美容整形外科学の専門書の共同執筆にも参加することになり、やるべきことが山積みです。
さて、今回は「非切開目つき矯正の糸除去」についてです。
最近来院された患者様ですが、非切開目つき矯正を受けた後、かえって目が開きにくくなったとおっしゃっていました。
何かが引っかかるような感じが原因でしょうか…。

手術前の様子です。患者様の左目(写真向かって左側)には吹き出物も見られます。他院の眼科で非切開目つき矯正を受けた後、引きつれるような症状があるとのことで来院されました。
当初は単結節法(シングルノット)のみ除去可能であると説明し、ご本人も単結節法だと思うとおっしゃっていたので手術を開始しました。
ところが! いざ手術に入ってみると、多結節法(マルチノット)でした。

出血部分は自主的にモザイクをかけています(^^;;)
糸が見えますか? 上の矢印で示している部分です。

内側にも新しい結び目になっている部分があります。
ピンセットで掴んでいるのが糸の様子です。
組織の中から糸を探し出すのは、砂漠の真ん中で針を探すような作業ですが、豊富な経験とノウハウを駆使して行っています(^^;;)
患者様から最も多く受ける質問がこちらです。
「果たして糸を除去したら二重は取れますか? ――> 正直、理論上は取れない可能性もありますが、これまでの経験ではほとんどの方が取れていました」
「では、数年経った糸でも取れますか? ――> そのようですね」
症例を重ねるほど、ほとんどの方はラインが消失するようです。糸を除去してすぐに取れる方もいれば、1ヶ月以内にはほとんどの方が取れるようです。

術後2日目の様子です。以前より目が開けやすくなったとのことです。二重ラインはもう少し時間が経てば消失すると予想されます。
ただし、多結節法で手術された場合、糸が何個入っているかは執刀医にしか分からないため、糸が残ってしまう可能性があります。その場合はラインが消えません。せめて糸の数だけでも把握してきていただけると助けになります。
2日前に手術された方なので、長期的な経過は今後も見守る必要があります。
以前に手術された方の経過を動画にまとめたものがありますので、参考にしてください。