2026-05-29
顔面神経麻痺・口眼喎斜(ベル麻痺)のボトックス治療
顔面神経麻痺(ベル麻痺)の後遺症による顔の非対称を、ボトックス治療で改善する方法について解説します。

子供の頃、このような話を聞いたことがあるかもしれません。
「冷たい場所で横になって寝ると、顔面麻痺や口眼喎斜(こうがんわしゃ)になって口が曲がる」という話です。
これは正確な臨床用語では「ベル麻痺(Bell's palsy)」と呼ばれます。

上の図を見ると、顔面神経は5つの枝に分かれています。図では4つに見えますが、首へ向かう神経がもう一つあります。
麻痺が起こると、上の図の右顔のように口角が下がって見え、目を閉じるのが困難になり、額が上がらなくなります。
多くの場合、自然に改善していきますが、完全な麻痺の後の回復過程において、回復が不十分であったり、神経が過敏になったり、連動運動(共同運動)が生じたりすることがあります。
このような場合、左右の対称性を整えるために「ボトックス」施術を行い、見た目を近づけることができます。

まず治療としては、低用量のボトックスを用いて、麻痺から回復した側(特に筋肉が強く収縮する部分)にボトックス治療を行います。
カルテに詳細を記録し、徐々に用量を調整しながら、相談の上で注入していきます。
3〜6ヶ月間隔で来院し、調整を行うのが一般的です。
よくある質問
顔面麻痺(ベル麻痺)の主な症状は何ですか?
口角が下がり、目を閉じにくくなり、額を上げられないのが主な症状です。顔面神経の麻痺により、顔の片側にこれらの非対称な症状が現れます。
顔面麻痺の後遺症にボトックス治療は可能ですか?
はい、可能です。麻痺回復過程で顔の非対称が残ったり、神経が過度に反応したりする場合、低用量ボトックスを注射して両側の顔の対称性を近づける治療を行うことができます。
ボトックスは顔のどの部位に注射されますか?
主に麻痺して回復した側の筋肉に注射します。特に回復後に筋肉が異常に強く収縮したり、共同運動が生じたりする部位に低用量で施術し、対称性を調整します。
ボトックス治療の間隔はどのくらいですか?
通常、3〜6ヶ月間隔で来院して治療を受けます。患者の状態をカルテに丁寧に記入し、医療スタッフと相談しながら徐々にボトックスの量を調整し、オーダーメイドで進められます。