2026-05-29
眼瞼後退術の方法(feat. 二重切開ライン下げ)
眼瞼後退(過矯正)の矯正方法と、二重のラインを下げる「二重切開ライン下げ(ドゥジュルタギ)」を併用した症例を詳しく解説します。

眼瞼後退術の方法(feat. 二重切開ライン下げ)
眼瞼後退術の方法について解説していきたいと思います。
まず、眼瞼後退とは何かを知る必要があります。通常、まぶたの正常な位置から確認してみましょう。

正常な目は、黒目の上部がまぶたによって1〜2mmほど隠れている状態です。
そうではなく、

このように過剰に目が見開かれた状態を「眼瞼後退(retraction)」と呼びます。
通常、このような状態が病的に現れるケースとしては、甲状腺機能亢進症や、稀に先天的によるものもあります。

この方は手術経験が一度もないにもかかわらず、このように過剰に目が見開かれているケースです。
今回の症例は、昨年手術を受けられた方で、1年後の経過チェックに来院された際に許可をいただき掲載しています。

片方の目は三重まぶた(予定外線)がありながら、目が開きすぎている後退状態であり、反対側の目は三重まぶたのみで相対的に目が小さい状態です。

このように、瞼板のすぐ上で挙筋をすべて分離させ、結膜側までつながっている癒着を解くことで、はじめて矯正が可能になります。
単に眼瞼下垂手術(目つき矯正)の糸を除去するだけで解決する問題ではありません。以前の投稿も参考にしてください。
https://blog.naver.com/medicdoctor/222790575523
そして、ラインを下げる「二重切開ライン下げ(ドゥジュルタギ)」の手術も同時に進行しました。
通常、後退術を行いながらラインを下げるのは比較的難易度が高いです。三重まぶたになりやすい傾向があるため、あらかじめすべてのケースを想定して備えなければなりません。
この方はラインを下げて後退術のみを行い、脂肪移植などは行いませんでした。
一般的にライン下げを行う際、脂肪移植が必要だと思われている患者様や、目つき矯正を必ず併用すべきだと考えている患者様もいらっしゃいますが、その両方を行わずに仕上げる方が、より高度な技術を要します。

術後1週間目の様子です。

術後1年目の様子です。
手術がうまくいき、私自身も達成感がありますし、患者様にも喜んでいただけて大変嬉しく思います。
https://youtu.be/TeMZvKnIeF4
よくある質問
眼瞼退縮とはどのような症状ですか?
眼瞼退縮とは、まぶたが過度に開かれ、瞳孔が通常よりも多く露出する状態を指します。通常、健康な目は瞳孔を1〜2mm程度覆っていますが、眼瞼退縮が起こると、これよりもはるかに過度に目が開きます。甲状腺機能亢進症や先天的な要因などで発生します。
眼瞼退縮術はどのように行われますか?
眼瞼退縮術は、瞼板のすぐ上で目を開かせる筋肉をすべて分離し、結膜側までつながった癒着を完全に解除する方法で行われます。単に以前の手術の眼瞼下垂矯正の糸を除去するだけでは解決する問題ではなく、精密な剥離が必要です。
眼瞼退縮術と二重ライン修正を同時に行うことはできますか?
はい、可能です。しかし、退縮手術と同時に二重ラインを下げる二重ライン修正を行うことは、多重のしわが生じるリスクがあるため、比較的難易度が高いです。したがって、多様なケースに対応できる熟練した技術が必要です。
二重ライン修正手術の際に脂肪移植や眼瞼下垂矯正は必ず必要ですか?
いいえ、必ず必要ではありません。本文の事例のように、脂肪移植や眼瞼下垂矯正を追加しなくても、二重ライン修正と眼瞼退縮術を成功裏に行うことができます。むしろ、これら2つを除外して手術を行う方が、はるかに高い技術力が要求されます。