2026-05-29
深く固定された埋没法の糸の除去
埋没法で食い込みが強く残ってしまった場合の糸の除去について解説します。時間が経過しても改善しない「食い込み」は、糸の埋まり方が不十分なことが原因である場合が多く、適切な除去が必要です。

深く固定された埋没法の糸の除去
についての記事を書いてみたいと思います。
実際、埋没法で「深い固定」が続く可能性は極めて低いです。
埋没法はその名の通り、糸が埋没されるものなので、組織に馴染んで埋まってしまえば、自然と浅い固定へと変わっていくからです。
しかし、稀に「食い込んで」見える場合があります。この場合、手術から間もないのであれば、最大6ヶ月までは様子を見る必要があります。
徐々に馴染んで埋まっていく可能性が高いからです。しかし、時間が経過したにもかかわらず食い込んで見えるのであれば、それは固定が深いというよりは、糸がうまく埋まっていないことが原因です。
このような場合は、糸を除去して留め直すことをお勧めします。
本日手術を受けられた方ですが、目を閉じた時に外側が食い込んで見えるとのことで手術を行いました。

矢印の部分、目尻側が食い込んでいる箇所です。
この場合、糸を除去して再手術するのが望ましいです。しかし、手術から1年半も経過している状態なので、糸を除去するのは容易ではない状況でした。


それぞれの穴から糸を確認した後……。この方は「単結節連続埋没法」で二重を作り、中央には「眼瞼下垂手術(タッキング)」をそれぞれ行っているケースのようでした。

平らに伸びた外側のラインが確認できます。
手術直後のビフォーアフターを見ると、右側が手術後の写真ですが、インアウトラインで腫れているにもかかわらず、ラインがわずかに低くなっているのがわかります。
この方はもともと二重があった方なので、本来の二重ラインに戻った状態です。
また、外側の部分は平らにするために皮膚縫合を行ったので、ラインが折れ曲がって見えています(抜糸前の状態)。
埋没法の糸を除去するために周囲の病院をたくさん回られたそうです。どこへ行っても「切開法でしか対応できない」と断られたとのことでした。
ひとまず糸の除去を行い、今後もし形を変えたくなった場合には、その時に切開法を検討すれば良いかと思います。